第1期 組織進化プロセスファシリテーター養成講座/2021

組織変革、組織開発から組織進化へ:組織の未知に踏み込み、変化を促すファシリテーションを学ぼう〜

変革のアプローチの分類 出所)ToBeingsが作成

<組織変革の新たなアプローチ「組織進化」とは?>
人材の多様化が進み、変化が激しく正解のない課題に向き合う現代の企業や組織が、変革における”変える側”と”変えられる側”の構造を手放し、進め方も皆で再創造しながら実現していく変革のアプローチです。
これまでの変革のアプローチを試してきた中で、書面やシステム上で制度を導入しても望ましい変化が実体化しない、部署間や上下関係の分断を越えられない、やらされ感で主体性が出てこない。もしくは、一瞬盛り上がっても変化が持続しない。「組織進化」は、そういった課題感のど真ん中にある難しさ(プロセス)に自ら飛び込みファシリテーションすることで、組織に新たなシステムを創り上げる「進化」を促します。

<組織変革・組織開発・組織進化の比較
組織変革
世の中の企業変革の90%以上がこのアプローチが使われています。ゴールや落とし所を担当者やリーダーが設定し、指示役となります。またファシリテーターの役割は、活性化役に留まります。強いリーダーシップによってプロジェクトを推進していくことが可能ですが、現場や日陰の部署など、多様な声が聞かれず、分断したままで進むと長期的にはゆり戻されたり「紙だけの改革」で終わりやすい難しさがあります。

組織開発
組織変革の分断を乗り越えるためにマルチステークホルダーで変革を目指すアプローチです。リーダーは落とし所を決めず皆に任せ、ファシリテーターはプロセスの管理役となり組織を円滑にwork(機能)させる意図的な働きかけ(介入)を行います。ファシリーターのもと対話が行われ、新たな答えを見出して皆で変化の主体になります。ただし進め方については、既存の形式のツール・ワークを使うことが多く、対話によって得た気づきをダイナミックに変革に繋げていくことには遠さがあります。

組織進化
ToBeingsが提唱している変革のアプローチです。A path made by walking (歩くことによってできる道)ゴールもプロセスも未知の中で、リーダーは、道なき世界の旅路の案内人となります。ファシリテーターは最初は明示的な役割を持った人がいますが、だんだんと皆でその場に起こっていることに気づいていきセンサーが高まることによって、全員がリーダーであり、ファシリテーターとして変革の担い手になっていきます。

組織進化プロセスファシリテーター養成講座とは?

組織進化を実現するための目に見えないもの(プロセス)を掴みファシリテーションしていく方法を学ぶ講座です。私たちは、組織の変革を志す方に向け、組織進化の世界観やスキル・あり方を講座でお伝えするとともに、期間内にその方の挑戦に伴走することで、皆様の企業の変革を応援いたします。
昨年始まった当講座は、本年度から入門・本講座へ分け、学びやすく進化しました。
入門講座は、OEPFの世界観の全体像を理解+体感し、現場での変革のきっかけを掴む短期集中講座へ。
本講座は、少人数4ヶ月間じっくり学ぶスタイル講座に。変革の各ステージで必要なコアスキルを事前動画、ワーク、振り返りにより丁寧に血肉化していきます。自身の課題としている変革テーマに関する壁打ち・ケース相談の場も用意していますので、期間中の実践の強力なサポートになるでしょう。

<当講座で学べること>
1.”今この瞬間”から長期まで組織のプロセスを捉える共通の”見立て”の型
深層心理・組織心理の観点から、人と組織の、複雑に絡み合った問題の背景を紐解くための視点や捉え方(awareness)を学ぶ。
2.自身の瞬間的な所作から施策や制度まで、さまざまな働きかけの型

見立てたことをその瞬間、ワークショップや会議のアジェンダ、プロジェクトや制度などにどう活かし、働きかけるか視点を理解する。
3.道なき道を歩むファシリテーターとしてのあり方
自分自身は何者であり、人や組織や事業の進化・成長になぜ関わるのかという想いを深めるとともに、これまで無自覚だった側面や、影響の与え方などに気づく。また実践を通して自分が組織に影響を与えていけるという自覚を持つ。

当講座の参加にご関心のある方は
下記内容を記入し、無料個別説明会(30分)申し込みフォームからご連絡ください。

<講座概要>
▼概要
入門講座

期間:21年7月〜8月
定員:20名(※申込先着順)

本講座
期間:21年9月〜22年2月 
定員:20名(※申込先着順)
*入門講座受講者、本講座修了生または同等の実践経験があるとToBeingsが認めた方

▼参加要件について
・当講座は、基本的には、企業に在籍し、自社の組織変革における職責や実務を担われている方が対象です。ご本人の組織変革活動の存在を前提として、進めていくプログラムですので、そのような職責や実務がない方は、恐れ入りますが今後の一般向けコース開発までお待ちいただければ幸いです。
・行政や非営利組織などで組織変革活動に携われる方で、参加に興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。組織の特性や変革テーマなどから講座との親和性をご相談させていただきます。
・また、社外コンサルタント・フリーランスなどでクライアント企業の組織変革を担われている方は対象外となります。こちらも同様に一般向けのコース開発をお待ちください。
・ただし、弊社とパートナーシップを組み活動される方向けに数席ご用意しておりますので、ご興味がある方はお問い合わせください。

スケジュール
入門講座

7月9日(金) 14:00-17:30 オリエンテーション
関係性の土台と自身 の現在地の確認
7月16日(金) 13:00-18:00 インテンシブday1
組織全体の縮図であるような場での組織進化ファシリテーション体験
7月17日(土) 9:00-15:00 インテンシブday2  
自分の体験を見立てや働きかけの知恵に昇華させる
8月6日 (金) 13:30-17:00
リフレクション(対面を予定)
入門講座体験レポートはこちら
*7/9.16.17はオンライン
7/17-8/6の期間中は、皆さんによる実践支援のため、途中伴走コーチングを1回/人実施します。
リフレクションは対面にて実施予定ですが、コロナの状況を鑑みてオンラインで実施する可能性があります。
 
本講座
第1回 9月9日(木)14:00-17:00
イニシャルシステム(組織進化の最初の壁)の変化の壁を見出す
第2回 9月30日(木)14:00-17:00
自身を起点に、組織進化の最初の一歩を起こす(セルフアウェアネス、メンタルモデル)
第3回 10月21日(木)14:00-17:00
秒単位の見立てと働きかけ→今ここの大事な瞬間に止まる技術
第4回 11月11日(木)14:00-17:00
今ここのシステムから前者の変化の原型を見出す
第5回 12月2日(木)14:00-17:00
変化の原型を全社にスケールする
第6回 2022年 1月13日(木)14:00-17:00
学びの統合、身体化、ネクストステップ
2月18日(金)14:00-17:00(対面形式を予定)
リフレクション&修了式


第1回~6回はオンラインを予定。 
*講座期間中、受講者の実践の支援のため、ファシリテーターによる伴走コーチングをお一人あたり2回実施します。
リフレクションは対面にて実施予定ですが、コロナの状況を鑑みてオンラインで実施する可能性があります。

▼学習方法
反転学習と経験学習を合わせた考え方をベースとして、以下の3要素で構成されたプログラムとなっています。
①事前学習
集合できる講座時間を有効に使うため、個別学習については、事前に提供された資料や動画を観ていただき、必要に応じて課題を提出いただきます。
②講座への参加
自身の変革テーマと毎回の講座に基づいた問いを持って参加いただき、対話や体験を行います。
③実践とリフレクション
各講座の間では、日常や現場でアクションを伴うことで学びを深めていただきます。 
その他
修了時にはレポートを提出いただき、「組織進化プロセスファシリテーター認定」を行います。
主な使用ツール:Zoom、Slack、Google系ツール 等